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2022.6.21ラジオ出演「ブック・アンソロジー〈もっと素敵にマイライフ〉」第60回おだまき

【ラジオ出演のお知らせ】 

月に1度、『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』から、季節の花をひとつお話ししています。 

6月は「おだまき」。
初夏、うつむいて咲く、かわいい花です。花の色はブルー、紫色、白など、清楚な雰囲気です。
 
源義経が愛した女性、静御前の歌に《おだまき》が登場しています。義経が兄の頼朝に追われて、ふたりで逃げていたのですが、静御前がひとりでとらえられてしまったとき、頼朝に命じられて、鶴岡八幡宮の神前で舞を舞いながら歌ったと伝わる、有名な歌です。大河ドラマでもこの歌、歌いましたよね。

「しづやしづ しづのおだまき くりかえし 昔を今に なすよしもがな」

訳すと、「静よ、静よ、と繰り返し、私の名前を呼んでくださった、昔のように、義経さまのときめく世に、今一度、戻したいものです」

これは「おだまき」という花の名前の由来に関わります。おだまきが麻糸の玉を意味することから、糸をくるくると巻きながら玉にしていく様子にたとえて、繰り返し、繰り返し、自分の名前を呼んでくれた義経のことを、恋しく思って、尊敬する気持ちを歌ったのです。それだけでなく、静御前は、敵対する頼朝の前で、義経の時代が再び来ることを願うという、かなり大胆なことを歌っています。頼朝よりも、義経サマのほうがずっとすばらしい男なのよ、トップに立つ器があるのよ、と言ってるようなもので、とらわれの身なのに、相当、度胸のある女性だと思いませんか?・・・続きはラジオでどうぞ。
 
◎番組名:エフエムふくやま・本の情報番組「ブック・アンソロジー」
      <もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。

◎放送日:毎月・第3火曜日の19時35分頃から。
★動画ラジオ YouTubeでお聴きください。
第60回「おだまき」 2022年6月21日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=X-GtQWEWhx8  

★本の詳細はこちらからご覧ください。
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』杉原梨江子著(説話社刊,2017)