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2019.7.16~9.1夏休み特別展示「子どもと考える戦争と平和~被爆樹木」 in 寒川総合図書館
【写真パネル展示の報告】
令和元年夏、港区立三田図書館(東京)、知多市立図書館(愛知)に続き、神奈川県の寒川総合図書館では、夏休み特別展示「子どもと考える戦争と平和」のひとつとして、「原爆を生きのびたヒロシマの木」を展示していただきました。
夏休み特別展示「子どもと考える戦争と平和」
戦争と平和展示コーナー
「原爆を生きのびたヒロシマの木~被爆樹木を知っていますか」
▼会期:7月16日(火)~9月1日(日)
▼場所:寒川総合図書館 1階(神奈川高座郡寒川町)
▼無料
広島から遠い寒川町ですが、町内の小学校には広島の被爆アオギリ2世、長崎の被爆クスノキ2世が育っていると知り、嬉しく思った図書館での展示です。広島原爆を象徴する木として、「広島城のユーカリ」の被爆直後の白黒写真と現在の写真、被爆樹木の特徴(樹皮のヤケド、幹のウロ、亀裂など)がわかる木の写真を展示。また、被爆者・北川さんの被爆証言とともに「鶴見橋のシダレヤナギ」を紹介したり、木のそばで見た風景を被爆者が描いた「原爆の絵」などもいっしょに展示することで、「木のそばで何が起こったか?」を知っていただけるよう展示しました。
展示室には司書の方がセレクトした、原爆や戦争に関する絵本や童話、図鑑なども一緒に展示されています。単なる本の紹介ではなく、タイトルを見ているだけで、戦争や平和について考えられるように並べられていました。「原爆でどんな悲しいことがあったんだろう?」「戦争はどうしてなくならないの?」「世界を平和にするって、私は、ボクは、どうしたらいいの?」と、子どもたちが自分で考えるきっかけになるような、問いかけのある内容です。隣の部屋(写真右下)には課題図書100冊が並んでいて、図書館ならではの本と一緒に考える「戦争と平和」の展示です。ぜひご覧ください。
寒川町、町内すべての小学校に被爆樹木の種から成長した苗木が植樹されています。広島で被爆したアオギリと長崎のクスノキの2世が校庭で元気に育っている様子、司書さんが写真を撮ってきてくださいました。
館長のSさん、チーフのH.Sさん、展示コーナーを作ってくださった司書の皆さま、ありがとうございました。