19 被爆樹木・福済寺のソテツ in ナガサキ(Bランク)
原爆が投下され、2日間燃え続けたお寺です
何事もなかったように、ソテツはぐんぐん伸びています
A-bomebed Sago Palm in NAGASAKI
▼爆心地からの距離:2,400メートル
▼ソテツ科・常緑高木
▼樹齢不明 樹高:?m. 幹周り:?m
▼所在地:長崎市筑後町2-56
▼Bランク
【木の特徴―無言のまま立つ】
被爆を受けたとは思えないほど、生き生きと、元気に伸びるソテツ。この木について、「当時のことは何もわからないんです」とご住職のMさん。6月、広島市の担当者が調査に来るまで、この木が被爆樹木だということもご存じなかったそう。「物心ついたときには、今くらいの大きさに育っていました」と。原爆の傷あとも見当たらない。何事もなかったように立つソテツである。
【被爆を伝える―2日間燃え続けたお寺】
福済寺は寛永5年(1628)の創建。中国文化を語る長崎の代表的な文化財でした。しかし1945年8月9日11時2分、原爆投下により、大雄宝殿(本堂)、鐘鼓楼、山門、宝物一切がことごとく焼失しました。火災が起きたのは午後からだったと想定されており、2日間燃え続け、長崎市内で最後まで燃えていたと伝えられています。現在では原爆被災者と戦没者の冥福を祈って建てられた「万国霊廟長崎観音」と神亀が街を見下ろしています。興福寺、聖福寺、崇福寺の「三福寺」と併せて「長崎四福寺」と呼ばれる黄檗宗の由緒あるお寺です。
【この木に会いに行こう!】
JR長崎駅から徒歩約10分。
【解説】Bランク:原爆により何らかの影響を受け、<こん跡>が認められるもの、または、こn跡は認められないが、当時の社会的状況をとくに強く示唆するもの。(「長崎市被爆建造物等の取り扱い基準」保存対象のランク付けの基準より抜粋)
≪DATA of A-Bombed Trees≫
The Japanese Sago Palm/Fukusai-ji Temple 2400m from the hypocenter
botanical name:Japanese Sago Palm
age: 70 years old over
height:? m.
surroundings:?m
address:Chikgo-machi Nagasaki city
This tree survived the atomic bombing of Nagasaki, about 2400m from the hypocenter. June,2017 Shooting
★Let's go to see this tree !
About 10 minute walk from the Nagasaki station.
龍華寺の大蘇鉄 Palm in Shizuoka
熱い太陽の気を放つ
日本最古の大ソテツ
富士山の絶景に見立てたという日本庭園の中に突如現れる大ソテツ。ここは南の島!? と錯覚を起こすほど大きなソテツが本殿前に広がり、熱帯植物の森を作り出しています。日本三大ソテツのひとつで株の周囲は約6メートル、最古最大といわれています。ソテツのシンボルは「強靭な心身」。裸子植物の常緑低木で、熱帯地域に育つ木。太陽エネルギーをたっぷりと浴びています。海岸沿いの岩場などに自生し、やせた土地でも育つタフな木。氷河期を乗り越えたきた木とされ、強靭な魂を与えてくれそうです。熱い太陽をいっぱいに浴びたDNAをもつ大ソテツは出会う人の人生にも光の力をもたらしてくれるよう。そばには樹齢約300年の大サボテンもあり、「大宝剣」という力強い名前。刃の形に似た葉に勝利の願いを託して......。
ここは心身が弱った時の守護樹の立つ庭といえるでしょう。
◎樹種/ソテツ(オリーブ科)
◎樹齢/約1100年
◎樹高/3.7m
◎幹周り/6m(根周り)
◎所在地/静岡市清水区村松2085
(2010年5月現在)
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