龍華寺の大蘇鉄 Palm in Shizuoka
熱い太陽の気を放つ
日本最古の大ソテツ
富士山の絶景に見立てたという日本庭園の中に突如現れる大ソテツ。ここは南の島!? と錯覚を起こすほど大きなソテツが本殿前に広がり、熱帯植物の森を作り出しています。日本三大ソテツのひとつで株の周囲は約6メートル、最古最大といわれています。ソテツのシンボルは「強靭な心身」。裸子植物の常緑低木で、熱帯地域に育つ木。太陽エネルギーをたっぷりと浴びています。海岸沿いの岩場などに自生し、やせた土地でも育つタフな木。氷河期を乗り越えたきた木とされ、強靭な魂を与えてくれそうです。熱い太陽をいっぱいに浴びたDNAをもつ大ソテツは出会う人の人生にも光の力をもたらしてくれるよう。そばには樹齢約300年の大サボテンもあり、「大宝剣」という力強い名前。刃の形に似た葉に勝利の願いを託して......。
ここは心身が弱った時の守護樹の立つ庭といえるでしょう。
◎樹種/ソテツ(オリーブ科)
◎樹齢/約1100年
◎樹高/3.7m
◎幹周り/6m(根周り)
◎所在地/静岡市清水区村松2085
(2010年5月現在)