№7広島城二の丸跡のマルバヤナギ in Hiroshima
被爆によって大きなウロができ、
樹皮だけで自らを支え、立ち続けています
A-bomebed Giant pussy willow in HIROSHIMA
【Do you know Atomic Bomb Trees?】▼爆心地からの距離:770m/広島市中区基町22
▼ヤナギ科・落葉高木
▼樹齢:不明 樹高:5.5m 幹周り:3.4m
【木の特ちょう―幹の中がからっぽ!】
被爆樹の特ちょうの1つに「洞(うろ)」があります。幹にあいた大きな穴。これを「うろ」と呼びます。このマルバヤナギは、幹の中は空洞になっていますが、元気に生長を続けています。今、この木は樹皮だけで胴体を支えている状態。一時は、幹が裂けそうになったため、樹木医さんが治療しました。、幹をひもでぐるぐると巻いて固定し、保護された姿を見ていると、「木を守っていこう」という人々の願いが伝わってきます。幹からいくつもの小枝が伸びているのは「胴ぶき」と呼ばれるもの。木が弱ってきたために、新しい命をつないでいこうとしているのか、次々と伸びています。もしも、このマルバヤナギが枯れてしまっても、胴ぶきを育てれば、命をつないでいくことができるのです。この木のすぐそばには被爆ユーカリも立っています。2015年4月撮影
【被爆を伝える】
広島城は毛利輝元(1553-1625)が築いた城です。日清戦争(1894-95)の作戦指揮のため大本営が設置されました。原爆によって、大本営のあった建物は全壊し、天守閣、太鼓櫓(たいこやぐら)などもすべてが失われました。写真家、林重男氏が撮影した写真に、倒壊した中御門のそば、この木がひっそりと倒れている姿が映っています。
【この木に会いに行こう!】
路面電車「紙屋町東」下車、徒歩15分。ヤナギの仲間ですが、シダレヤナギと違って、葉が丸いことからこの名前が名づけられました。葉っぱの形、幹のうろを見てきてください。
≪DATA of A-Bombed Trees≫
Giant pussy willow/Ninomaru,Hiroshima Castle
770m from the hypocenter
botanical name:Salix chaenomeloides
age:? years old
height:5.5m
surroundings:3.4m
address:22 Moto-machi Naka-ku,Hiroshima city
This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 770m from the hypocenter. It has a big scar, but it looks well taken care of and thriving. The tree has round leaves, so it is called "maruba-yanagi" in Japanese, meaning "round-leaf willow." There is the Eucalyptus near this tree. Apr,2015 Shooting
★Let's go to see this tree !
20 minute walk from the A-bomb Dome. There is this tree in Hiroshima-jo Castle. There is other A-bombed trees, including a Eucalyptus.