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№58 本川小学校のアラカシ in 広島

爆心地から最も近い小学校の校庭に 
民家から移植されました 
A-bombed Ring-cup oak in HIROSHIMA


IMG_3600_R.JPG ▼爆心地からの距離:2,180m 
▼所在地:広島市中区本川町1-5-39
▼ブナ科・常緑高木
▼樹齢73年以上 
▼樹高:4.5m/幹周り:0.7m

【木の特ちょう―被爆した民家から別の場所へ移植】
アラカシはブナ科の常緑広葉樹です。高さ15メートルにも達する樹種で、普通、秋にはドングリの実がなります。このアラカシも戦前は実がなったそうですが、今は実りません。
民家の庭から本川小学校の校庭内に移植されたアラカシです。木にとって、移植は過酷なこと。当時、「移植は無理じゃ。木は生きられん」と言う人もいましたが、樹木医Mさん、所有者Hさんが移植までの準備をしっかりと行い、校庭内に移植した後は、先生や子どもたちも一緒に、大地に根づくことを願いました。そして、アラカシは根づき、新芽を出すまでに元気を回復したのです。人間の思いに応えるように根づいたアラカシは今も青々と繁り、春には新しい芽を出しています。2015年5月撮影
※広島市登録「被爆樹木」には禿翁寺(とくおうじ)の境内を囲む生垣にもアラカシ8本があります。

【被爆を伝える―本川小学校】
爆心地から最も近い場所に立つ本川小学校。先生と生徒400人のうち、先生1人、生徒1人だけが助かりました。外壁が残った校舎の一部と地下室は現在、平和資料館として保存され、被爆資料が展示されています。

【この木に会いに行こう!】
原爆ドームから徒歩10分。本川(旧太田川)を挟んで向かい側、本川小学校の校庭内にある<平和の庭>に立っています。※被爆樹木の見学は本川小学校まで事前ご連絡ください。

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≪DATA of A-Bombed Trees≫
Ring-cup oak/The Honkawa Elementary School
2,180 from the hypocenter
botanical name:Quercus glauca
age:Over 73 years old
height:4.5m
surroundings: 0.7m
address:1-5-39 Honkawa-cho Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2,180m from the hypocenter. 
At 8:15 a.m, August 6,1945,Hiroshima was burned by the blazing heat of the atomic bomb. It had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 70 years", so when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future. It is alive!

★Let's go to see this tree !
10minute walk from the A-bomb Dome. There is this tree in The Honkawa Elementary School. There is other A-bombed trees, including a tree of heaven(Ailanthus altissima).

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№57 1号街区公園のクスノキ in 広島

まんまるい樹冠がかわいいクスノキ  
被爆した場所で今も立ち続けています
A-bombed Camphor tree in HIROSHIMA


IMG_5297_R.JPG ▼爆心地からの距離:2040m
▼所在地:広島市東区二葉の里3-2
▼クスノキ科・落葉高木
▼樹齢70年以上 
▼樹高:10m/幹周り:2.1m

【木の特ちょう―被爆した場所で生き続ける木】
まんまるい樹冠がかわいいクスノキは、「二葉の里歴史の散歩道」にあります。広島駅から徒歩10分ほど。高台にある広島東照宮を見下ろす、小さな公園の中に立っています。被爆した時と同じ場所で立ち続けているクスノキです。幹は細いですが、丸い樹冠は青々と繁り、被爆の傷もありません。言われなければ被爆樹木とは気づかないでしょう。2014(平成26)年に登録された被爆樹木です。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
この辺りは当時、東練兵場でした。原爆投下後、多くの人が爆心地のほうから避難してきました。被爆した人々の救護所になったと伝えられています。

【この木に会いに行こう!】
広島駅から徒歩〇分。広島駅から縮景園のイチョウやクロマツをスタートに、二葉の里地区にある明星院のイチョウ、鶴羽根神社のクロマツを通って、このクスノキへと散歩しながら、被爆樹めぐりを。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camphor tree/The 1 gougai-ku Park 
2040m from the hypocenter
botanical name:Cinnamomum camphora
age:about 70 years old
height:10 m
surroundings:2.1m
address:3-2 FutabanosatoHigashi-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2040m from the hypocenter. 
At 8:15 a.m, August 6,1945,Hiroshima was burned by the blazing heat of the atomic bomb. It had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 70 years", so when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future. It is alive!

★Let's go to see this tree !
10minute walk from the Hiroshima station.

№55 平和記念公園のインドハマユウ in 広島

1人の兵士が見つけた、葉を出した球根 
戦後、植え育てたハマユウは毎夏、白い花を咲かせます 
A-bombed Crinum lily in HIROSHIMA

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▼爆心地からの距離:2200m
▼所在地:広島市中区中島町1
▼ヒガンバナ科・多年草
▼樹齢70年以上 
▼植生範囲:3平方メートル

【花の特ちょう―白い花】
夏になると、白い花を咲かせるインドハマユウ。細長い葉の間から、ラッパ型の花を除かせます。彼岸花の仲間で、ユリの花に似ています。「木」ではありませんが、この花も「被爆樹木」として広島市に登録され、保護されています。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
この花は旧広島女子商業高校(段原町)で被爆し、花も葉も燃えました。原爆投下からひと月後、戦地から帰ってきた1人の兵士が焼け焦げた球根から葉が出ているのを見つけました。彼は故郷の神奈川県に帰還するとき、この球根を持ち帰り、家の庭に植え育てました。彼は育てるのが上手だったのでしょう。球根から株がだんだんと増えて、1969(昭和44)年、そのうちのいくつかを広島市に寄贈しました。それが今、平和公園で咲くハマユウです。

【この木に会いに行こう!】
平和記念資料館から徒歩1分。資料館の売店前に立つ「被爆アオギリ」を背にして、歩いてすぐの花壇にインドハマユウがあります。

IMG_7936_R.JPG ≪DATA of A-Bombed Trees≫
Crinum lily/The Peace Memorial Park
2200m from the hypocenter
botanical name:Crinum latifolium
age:about 70 years old
address:1 Nakashima-cho Naka-ku,Hiroshima city

This flowers survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2200m from the hypocenter.  At 8:15 a.m, August 6,1945,Hiroshima was burned by the blazing heat of the atomic bomb. It had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 75 years", so when people saw new buds sprouting in the bubs,they were encouraged and were able to have hope for their future. It is alive!

★Let's go to see this tree !
5minute walk from the A-bomb Dome. There are these flowers near the Peace Memorial museum.


№54 吉島稲生神社のヤブツバキ in 広島

町で愛される小さな神社の境内に 
寒い冬から初夏の初めまで、真っ赤な花を咲かせます 
A-bombed Ring-cup oak in HIROSHIMA


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▼爆心地からの距離:2,160m
▼所在地:広島市中区吉島西1-8-6
▼ツバキ科・常緑高木
▼樹齢70年以上
▼樹高:不明/幹周り:不明

【木の特ちょう―5樹種の被爆樹木とともに】
地元で愛されている「吉島稲生(よしじまいなり)神社」。境内入口、石造りの鳥居の根元にヤブツバキが立っています。冬、寒い時期から4月初旬頃まで真っ赤な花を咲かせます。爆心地から約2キロ、熱線や火災による焼失をまぬがれたためか、境内には多くの被爆樹木が残っています。ヤブツバキのそばにはクロマツ、ひときわ大きいクスノキ、エノキ、ひっそりとクロガネモチが今も元気で育つ神社です。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
木々に守られて崩壊しなかった社務所は被爆によって傷ついた人々の避難所になりました。爆心からここまで避難してくる人々が大勢いました。

【この木に会いに行こう!】
JR広島駅から広島バス「吉島営業所」行きで「吉島1丁目」で下車、徒歩1分。広島平和記念資料館から徒歩約30分。資料館をスタートに本川(旧太田川)沿いに南へ歩くと、住吉神社のマツ、浄西寺のイチョウ、そこから約15分で吉島稲生神社に到着する。被爆樹めぐり所要時間30~40分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camellia/The Yoshijimainari-Jinja Shrine  2,160m from the hypocenter
botanical name:Camellia japonica
age:about 70 years old
height:? m
surroundings:?m
address:1-8-6 Yoshijimanishi Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2,160m from the hypocenter. 
At 8:15 a.m, August 6,1945,Hiroshima was burned by the blazing heat of the atomic bomb. It had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 70 years", so when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future. It is alive!

★Let's go to see this tree !
30 minute walk from the Hiroshima Peace Memorial Museum . There are other A-bombed trees, including a Comphor,a kurogane holly,a hackberry and two black pines.



№53 安楽寺のイチョウ in ヒロシマ

木の下で弟といっしょに遊んだ思い出のイチョウ
木を守るため、山門に穴があけられています
A-bombed Ginkgo tree in HIROSHIMA

安楽寺のイチョウIMG_6272 (Mr.Toyooka's Ginko tree)2R.Sigojara_R.jpg ▼爆心地からの距離:2160m
▼所在地:広島市東区牛田本町1-5-29
▼イチョウ科・落葉高木 
▼樹齢約350年 
▼樹高:25~30m/幹周り:4.55m

【木の特ちょう―木を守るため、山門に穴があけられている】
イチョウは水分が多く、古来、「火伏せの木」と呼ばれるご神木。被爆後に米軍が撮影した白黒写真にはイチョウが延焼を止めた様子が写っています。安楽寺のある神田橋周辺の川沿いは火災に包まれ、多くの家屋が焼かれました。お寺の周り三方は家屋が燃え尽くされ焼け野原ですが、イチョウを境に、民家や建物が焼け残っています。本堂は全壊状態でしたが、イチョウに守られ、太い柱が焼け残りました。とはいえ、イチョウも炎にまかれ、枝葉を失い、ヤケドのあとが幹の上部に残っています。戦後しばらく、扇型にならない奇形の葉がよく出ましたが、そのうち出なくなったといいます。
新しい山門を造る時、邪魔になった枝を伐らずに、屋根に穴をあけて枝を通し、元気に育つように工夫されています。春から夏には青々と繁り、秋には黄金色に染まって、美しい被爆イチョウ。親木は東京・麻布の善福寺にある逆さイチョウといわれています。2015年5月撮影

IMG_6319_R.JPG  【被爆を伝える】 
被爆当時15歳だった前住職の登世岡さんは原爆で弟さんを亡くされました。「今でも私はまだ平和記念資料館へよう入らんのです。原爆のことを思い出しますから。あの日、弟がいつまで待っても帰らないので、母親と探しに出かけ、見つけたときには顔がわからないほど、全身に大やけどをしていました。ベルトのバックルでやっと弟だとわかりました。自宅に戻って6日後、息を引き取りました。12歳でした」。登世岡さんの文章が2017年8月6日の平和宣言で読まれました。2015年11月(黄葉)

【この木に会いに行こう!】
広電バス牛田方面ゆき、「牛田大橋」下車。徒歩3分。広島駅から徒歩約30分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Ginkgo tree/The Anraku-ji temple 
2160m from the hypocenter
botanical name:Ginkgo biloba
age:about 350 years old
height:25~30 m
surroundings:4.55m
address:1-5-29 Ushida-Honmachi Higashi-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2160m from the hypocenter. 

★Let's go to see this tree !
30 minutes walk from the Hiroshima station. There is this tree in The Anraku-ji temple . IMG_0570_R.JPG
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