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№51 安田学園のソメイヨシノ in ヒロシマ

春になると、毎年花を咲かせる「被爆桜」 
接ぎ木した苗木が日本全国で育っています。 
A-bombed Cherry tree in HIROSHIMA


P4020003.JPG A_R.jpg ▼爆心地からの距離:2,110m
▼所在地:広島市中区白島北町1-41 
▼バラ科・落葉高木 
▼推定樹齢:70年以上 
▼樹高:7メートル 幹周り:1.8メートル

安田女子中学高等学校では生徒315人、教師13人が原爆の犠牲となりました。翌年の春、芽生えたソメイヨシノが校門のすぐそばに立っています。生徒会のみなさんの手で接ぎ木された約70本の苗木が全国の学校や団体などに寄贈され、春になると美しい花を咲かせています。
※写真協力:安田学園

【被爆を伝える】
BS朝日のドキュメンタリー番組「原爆が奪った女子学生315人の青春~アメリカ「極秘文書」に隠された真実」(2017年8月10日放送)では、被爆当時、女子学生たちがどんな状況だったのか、事実を伝える原爆映像を追っています。アメリカが結成した日米「合同調査団」が撮影した報告書「原爆の医学的影響(Medical Effects of Atomic Bombs」全6巻の中にある「安田高等女学校の死傷者研究」という項目です。この報告書は原爆が人体にどのような影響を与えたかについて書かれたもので、極秘文書扱いされ、長い間見ることができませんでした。報告書には生存した女子高生の様々な証言がフィルムに残されていました。ドキュメンタリーでは今もご健在の方や、医学生として調査団に参加した医師へのインタビューもあり、なぜ、調査の対象とされたのか?という疑問にも迫ります。

【動画】
★BS朝日ザ・ドキュメンタリー
「原爆が奪った女子学生315人の青春~アメリカ極秘文書に隠された真実」(2017年8月10日放送)
https://www.bs-asahi.co.jp/documentary/lineup/prg_057-2/
★ANN(テレビ朝日系列)「追跡!原爆影響報告書~隠された安田高女の記録~」(2017年8月6日放送)
2022年11月23日広島YMCA本館・国際文化ホールにて上映(終了しました)
https://www.showabunka.org/jyogakuin-yasuda/  

【この木に会いに行こう!】
※見学するには事前連絡が必要です。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Yoshino cherry/The Yasuda Gakuen  2,110m from the hypocenter
botanical name:Cerasus x yedoensis 'Somei-yoshino'
Age:over 70 years old
height:7 m
Surroundings:1.8 m
Address:1-41 Hakushimakita-cho Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2,110m from the hypocenter. 
This cherry tree is called "Hibaku-Zakura (Atomic bombed cherry) ". Located in the Yasuda Gakuen. Life ofYoshino cherry is said to be 60 years. After the war 70 years, it is alive. Trees are living a long life.


№49 千田公園のクスノキ並木 in ヒロシマ

被爆した時と同じ場所で、
22本のクスノキが並んで立っています 
A-bomebed Camphor tree in HIROSHIMA

IMG_5389_R.JPG ▼爆心地からの距離:2,030m/広島市南区千田町3-7
▼クスノキ科・落葉高木 
▼樹齢:不明 
▼樹高:不明 幹周り:不明

【木の特ちょう―被爆当時と同じ場所に多数の木】
被爆した時と同じ場所で、22本のクスノキが並んで立っています。移植されず、数多くの被爆樹木が現存しているのは珍しく、貴重。千田公園の東側に、クスノキ並木が230メートルにわたって続きます。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
当時、クスノキ並木が立っていたのは広島工業専門学校の校庭です。1045年8月6日、爆風で建物は倒壊しましたが、校内は火災を免れました。そのため、木はほぼ無傷で、被爆当時と同じ場所で現存する理由と推測されます。広島市「被爆樹木」の登録制度が始まった1996年にはシダレヤナギも立っていたが、2002年に枯死し、幹の一部が広島平和記念資料館に保存されている。
★下写真:被爆当時、広島工業専門学校の倒壊した正門。(資料協力:多山壽夫氏(被爆当時18歳)母校会報誌より)
14122718 (2)_R.JPG
【この木に会いに行こう!】
路面電車「広電本社前」電停下車、徒歩5分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camphor tree/The Senda Park 
2030m from the hypocenter
botanical name:Cinnamomum camphora
age:? years old
height:? m
surroundings:?m
address:3-7Senda -cho Minami-ku ,Hiroshima city

Theas trees survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2030m from the hypocenter. 
★Let's go to see this tree !
30 minute walk from the A-bomb Dome. There are 22 trees standing around the Senda Park.

IMG_5386_R.JPGクスノキ並木の1本は樹冠がハート形をしています。


№44 三篠神社のボケの花 in ヒロシマ

焼け野原となった鎮守の森で、 
唯一生き残ったボケの花 
A-bomebed quince in HIROSHIMA

IMG_1402 (2)_R.JPG 【被爆樹 花めぐり】
The flowers in the atomic bomb-scorched earth. Let us go to see the Atomic Bombed flowers!

▼爆心地からの距離:1,850m/広島市西区三篠町1-11-5
▼バラ科・落葉低木
▼樹齢70年以上 樹高:1.5m 枝張り:1m
▼開花時期:3月末~4月初旬

【木の特ちょう―毎春、花を咲かせる】
原爆によって焼き尽くされた鎮守の森。樹齢300年というエノキ、ムクノキ、クスノキなど木々はことごとく焼失し、木に棲んでいたフクロウやムクドリなど動物たちも焼け死んでしまいました。しかし、原爆投下の翌年、土の中から芽が出てきたのが見つかりました。「おう、このボケは生きとるわ!」根の力が残っていて、芽吹くことができたのです。それから72年、ボケの木は大切に見守られてきました。芽の数を増やし、今では細い幹の数十本が一本の太い幹のように見えるまでに成長し、毎春、美しい花を咲かせます。白、ピンク、オレンジ色、白と紅の混ざった花・・・など、さまざまな色があるのが特徴です。3月下旬頃から満開になります。宮司の野上さん「日の明るいうちにいらしてください。14時頃までかのう。花びらが太陽の光で透き通って、とてもきれいですからね」とアドバイスをいただきました。2017年4月3日撮影

【被爆を伝える】
当時、小学6年生だった宮司の野上さんは、父親と一緒にこの地に「鎮守の森」を取り戻すことを決めました。何から始めたと思いますか? クスノキの種を畑にまき、苗木を育てることから始めたのです。種は、樹齢500年の夫婦クス(広島市西区・新庄之宮神社)から採取したものを分けてもらいました。境内にはハリエンジュ、イタリアポプラ、椿、梅なども植えて育つのをじっと待ちました。植えると言っても、今のような園芸店から苗を買ってくるわけではありません。野上少年と父親、知り合いのおじさんの3人で、山の中や斜面に生えた木を掘り起こし、長い道のりを大八車で境内まで運び、植えたそうです。鎮守の森らしい境内を取り戻したのは昭和40年頃。種から育てたクスノキも今や72歳を迎えます。幹周り3メートルにまで成長して、境内いっぱいに葉を繁らせています。注連縄のある木はほとんどが当時、宮司さんたちが運んで植えた木。今も元気に育つ姿を見てください。

【この木に会いに行こう!】
路面電車「横川」下車、徒歩5分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Japanese quince/Misasa Shrine 
1,850m from the hypocenter
botanical name:Chaenomeles speciosa
age:about 70 years old
height:1.5 m
address:1-11-5 Misasa-machi, Nishi-ku, Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1,850m from the hypocenter. The quince blooms in spring and bears fruit by summer. Mr,Nogami and his father had regained Chinju-no-Mori (Sacred Shrine Forest) 
★Let's go to see this tree !
5 minute walk from the Yokogawa station. There is this tree in Misasa shrine. There is other A-bombed tree, including a camphor tree.

IMG_1386_R.JPG

IMG_1356_R.JPG広島市登録の被爆樹木にはプレートがつけられています。

№42 宝勝院のツバキ in ヒロシマ

かつては5メートルの高さがあったツバキ、 
被爆の翌年芽生え、今も花を咲かせています 
A-bomebed Camellia in HIROSHIMA


IMG_0989_R.JPG 【被爆樹 花めぐり】 
The flowers in the atomic bomb-scorched earth. Let us go to see the Atomic Bombed flowers!

▼爆心地からの距離:1,820m
▼所在地:広島市中区白鳥九軒町12-4
▼ツバキ科・常緑高木 
▼樹齢約400~500年、樹高:2メートル 幹周り:5本立ち

【木の特ちょう―根元にウロがある】
樹齢400年以上という八重咲きの赤いツバキ。原爆によって、ツバキは根元近くまで燃え、黒焦げになりました。根元に大きなヤケドあとがあり、えぐれたようなウロになっていますが、翌年、ツバキは芽吹き、やがて花をつけるようになりました。今でも毎年、枝いっぱいに花をつけています。2017年4月撮影

IMG_1737_R.JPG 【被爆を伝える】
被爆直後、「70年間、草木も生えない」と新聞に記事が出て、当時のご住職と、16歳だった現名誉住職の國分良徳さん一家は、「もう広島で生きていけないのではないか」と四国の親戚を頼って、この地を離れることも考えていました。しかし、境内では早いうちにボダイジュの木が芽生え、畑では里芋も芽を出し、「大丈夫だ、ここで生きていける」とこの地でお寺を再建することを決めました。ボダイジュも広島市登録「被爆樹木」となっています。

【この木に会いに行こう!】
広島駅から徒歩約20分。路面電車「白島」駅から徒歩10分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camellia/in Hoshoin Temple
1,820m from the hypocenter
botanical name:Camellia japonica cv.
age:about 400-500 years old
height:2m
address:12-4 Hakushima-kukencho, Naka-ku, Hiroshima

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1,820m from the hypocenter. 
Before the War, there were a tree in Hoshoin Temple. The Atomic bombed camellia put forth new shoots in the burnt-out ruins of the temple, encouraging people to have hope for the future. Mr.Kuniwake and his father rebuilt the temple in the same place.

★Let's go to see this tree !
20 minute walk from the Hiroshima station. There is this tree in Hoshoin Temple. There is other A-bombed trees, including a Bodaiju(Tilia miqueliana).
IMG_0996_R.JPG

№42 宝勝院のボダイジュ in ヒロシマ

被爆後、黒焦げのボダイジュは早いうちに芽吹き、 
多くの人に生きる希望を与えました 
A-bomebed Bohdi tree in HIROSHIMA

IMG_1764_R_R_R (2).JPG【あ、芽が出てる!】
Tiny green buds growing out of burnt trees

▼爆心地からの距離:1,820m/広島市中区白鳥九軒町12-4 境内
▼シナノキ科・落葉高木】
▼樹齢約300年、樹高:2.5mの親木は枯死し、現在、ヒコバエが生長している!

【木の特ちょう―ヒコバエが育つ】
戦前、境内には2本の兄弟ボダイジュが立っていました。原爆投下後、ボダイジュは早いうちに芽を吹き返し、多くの人に生きる希望を与えました。当時、「70年間、草木も生えない」と新聞に記事が出て、もう広島で生きていけないのではないかと、宝勝院のご住職、國分一家は四国の親戚を頼ってこの地を離れることも考えていました。しかし、境内ではボダイジュが芽生え、畑では里芋も芽を出し、「大丈夫だ、ここで生きていける」とこの地でお寺を再建することを決めました。2015年4月撮影

【被爆を伝える】
1956(昭和31)年、兄弟ボダイジュの1本を広島平和記念公園に寄贈。境内に立つボダイジュはすでに枯死しましたが、同じ根から出たヒコバエが次々と芽生え、そのうちの元気な数本が大切に育てられています。原爆を知るボダイジュは生き続け、ヒロシマで何が起こったか?を伝え続けていきます。境内では「被爆ツバキ」も毎年、赤やピンクの花を咲かせています。

【この木に会いに行こう!】
広島駅から徒歩約20分。路面電車「白島」駅から徒歩10分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Bohdi tree/in Hoshoin Temple
1,820m from the hypocenter
botanical name:Tilia Miqueliana
age:about 300 years old
height:2.5 m
address:12-4 Hakushima-kukencho, Naka-ku, Hiroshima

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1,820m from the hypocenter. 
Before the War, there were two bohdi trees in Hoshoin Temple. The Atomic bombed bohdi trees put forth new shoots in the burnt-out ruins of the temple, encouraging people to have hope for the future. Mr.Kuniwake and his father rebuilt the temple in the same place. They donated one of trees to Hiroshima Peace Memorial Park in 1956. Although the bohdi tree in the temple died 2 years ago, and the trunk was weak, the new bohdi tree from the same root has grown.

★Let's go to see this tree ! 20 minute walk from the Hiroshima station. There is this tree in Hoshoin Temple. There is other A-bombed trees, including a camellia.The tree also bloom every year.

IMG_6899 Bohdi tane(3)_R.JPG被爆当時16歳だった名誉住職、國分さんから譲っていただいたボダイジュの種。プロペラのような羽根が特徴です

IMG_1800bohdi tree OYA_R_R_R.JPG
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