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宇宙樹の庭 メインイメージ121209更新

世界中に、木と人とがこころを通わせる物語が残っています。
誰もが行けるわけじゃない、幻かもしれない森の奥……、
大きな木のある大きな庭―「宇宙樹の庭」のことをお伝えします。

妖精が小さいとは限らない

ちびちゃんたちは、突然大きくなることがあります。

昨年の秋、急に大人になったのでびっくりしました。

女の子のちびちゃんは、私よりも背が高く、すらりとした腕と脚を持った、とても美しい女の人でした。私のベッドに腰かけて、髪をとかしていました。

ちびくんは前髪が少し額にかかったかっこいい男の人です。ちょっと妻夫木くんに似ています。

もう一人の男の子ちびたんはいつものように寝そべっていましたが、なにしろカラダが大きいので、じゃまになってしまいます。私が座るところを占領しないで!と何度言ったかわかりません。 あの、ちっちゃなちっちゃなちびちゃん、ちびくんたちはもういないのかしら?と思ったら泣けてきました。でも数日経つといつの間にか、大人のちびちゃんたちは元通りの小さな妖精に戻って、私のまわりをちょこちょこ歩き回っていました。

ちびくんは私の背中に登るのが好き、ちびたんは私の肩に座って、一緒に出かけます。

女の子のちびちゃんは部屋でお留守番。今は白い毛糸の帽子、白いふわふわの毛のブーツを履いて、おしゃれを楽しんでいます。一体、どこでそんな素敵な洋服を手に入れるのかしら?といつも不思議に思います。夏の間は、茶色いポッケがついた緑色のノースリーブ・ワンピースを着ていたのですから。

妖精が大きくなったり小さくなったりすることは、結構あることなのだと後で知りました。

アイルランドの詩人、イェイツが『ケルト妖精物語』(井村君江編訳・ちくま文庫)の中で、こんなことを言っています。

「妖精たちを小さいものとばかり思ってはいけない。何をしても気まぐれであるから、背丈すらも気分次第、自分の好きなように背丈や姿を変えるらしい」

書いた日:2009年1月12日(2016年3月7日UP)

風の神さまの言葉を伝える妖精―ポプラ

今日もわたしの妖精のお話。新しい幸せの風が吹いてきたとき、私が迷っていると、「早く、早くう」と急かして、背中を押してくれるのは決まって、いちばん小さな女の子の妖精です。

彼女の判断は正しいことが多く、私が尻込みして風を逃したりすると、「だから、言ったでしょ」とたしなめられます。叱るだけじゃなくて、ちゃんとなぐさめてくれるのが可愛いところです。

あのとき、こうしていたら・・・と思うのは誰でも経験があると思います。前に進むかとどまるか、そんな決断を迫られたときは決まって、風の神さまが何かの形で知らせくれているはずです。

でも、一度逃した風が再びすぐに、自分のもとへ戻ってくることはなかなかありません。早くて半年後、ときには2年も3年も経って、やっと風が吹いてくることもあります。

だから、風が目の前に吹いてきたときは、すかさず風の流れに乗らなければならないのです。怒涛のごとく、風の神さまからの幸せのヒントが日常を駆け巡るはずですから。
竜巻みたいにくるんと体を囲んで、自分の時空にとどまっているうちに。

★ポプラ:古代ケルトの人々は、ポプラを「風の神さまの使者」と呼び、"魂で聴く耳を持つ樹木"として神聖視していました。あらゆる樹木の中で、最も優れた耳を持つ樹木なんですよ。

書いた日:2009年1月9日(2016年3月7日UP)

わたしの妖精

RIMG1047 (3)_R.jpgいつも、私を守ってくれている妖精がいます。

3人のちびちゃんたち。おしゃれが好きな女の子と男の子2人です。

女の子の妖精はネイルをするのが好き。私がネイルを塗っていると、ちびちゃんの手に合うくらいの、小さな小さな赤いネイルがどこからか現れて、自分でも塗っているのです。ふうふうと爪を乾かす様子は私たちと一緒です。

今はラメ・フレンチに凝っているらしく、銀や金の小瓶から、砂粒くらいのラメをとって、爪の先にのせようと一生懸命頑張っています。
男の子の1人ちびくんは羽根があって、空が飛べます。もう1人の男の子ちびたんは旅人みたいな格好をして、自由気ままに私の部屋のなかを探検しています。寝転がってのんびりしているときのほうが多いですけど。

3人は現れたり消えたりします。今はそばにいてくれています。

写真:イタリア、ミラノへ向かう途中、雨が降り始めたとき、撮影。

書いた日:2009年1月8日(2016年3月7日UP)

雨の日に咲く花、エルスカ

20121015.jpg今日は宇宙樹の庭に咲いている花をあなたに紹介します。名前は「エルスカ」といいます。雨の日に咲く、青い花 【elska】。宝石のサファイアのように透きとおった濃い青色で、花びらはシフォンのスカーフを重ねたようなやわらかな肌ざわり。草むらや木の根元に、雨の日になると突然、花を咲かせます。風にふわふわ揺れるたびに、花びらの青色が淡くなったり濃くなったりして、それはもう美しいのです。たとえていうと、ヒマラヤにある青いケシの花に似ています。そう、この写真みたいな透きとおった青い花びら......。雪の日に、ひっそり咲くこともあるのです。白い景色の中にその一輪を見つけたら、「願い事がひとつ叶う」という言い伝えがあります。

書いた日:2012年12月20日

大きな木と暮らす

20121219.jpg 朝、目覚めると、私は「宇宙樹の庭」を散歩します。宇宙樹には小鳥たちが集まって、ピチュピチュ鳴いています。一日は、きよらかな空気と緑の匂いをいっぱいに吸う深呼吸から始まります。都会で生活していた頃、いつかこんなふうに朝、森を歩いて、心をきれいな空気で洗って、それからゆっくりと朝食をとってから机に向かう......という毎日を過ごしてみたいと願っていました。いつの間にか、願いが叶っていました。一本の大きな木とともに。
書いた日:2012年12月19日 

あれから4年経って、今日、書いた日を記入しました。そして今も、この宇宙樹の庭で一緒にいてくれた人がとなりにいることの幸せを思っています。
書いた日:2016年2月22日 

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