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宇宙樹の庭 メインイメージ121209更新

世界中に、木と人とがこころを通わせる物語が残っています。
誰もが行けるわけじゃない、幻かもしれない森の奥……、
大きな木のある大きな庭―「宇宙樹の庭」のことをお伝えします。

雨の日に咲く花、エルスカ

20121015.jpg今日は宇宙樹の庭に咲いている花をあなたに紹介します。名前は「エルスカ」といいます。雨の日に咲く、青い花 【elska】。宝石のサファイアのように透きとおった濃い青色で、花びらはシフォンのスカーフを重ねたようなやわらかな肌ざわり。草むらや木の根元に、雨の日になると突然、花を咲かせます。風にふわふわ揺れるたびに、花びらの青色が淡くなったり濃くなったりして、それはもう美しいのです。たとえていうと、ヒマラヤにある青いケシの花に似ています。そう、この写真みたいな透きとおった青い花びら......。雪の日に、ひっそり咲くこともあるのです。白い景色の中にその一輪を見つけたら、「願い事がひとつ叶う」という言い伝えがあります。

書いた日:2012年12月20日

大きな木と暮らす

20121219.jpg 朝、目覚めると、私は「宇宙樹の庭」を散歩します。宇宙樹には小鳥たちが集まって、ピチュピチュ鳴いています。一日は、きよらかな空気と緑の匂いをいっぱいに吸う深呼吸から始まります。都会で生活していた頃、いつかこんなふうに朝、森を歩いて、心をきれいな空気で洗って、それからゆっくりと朝食をとってから机に向かう......という毎日を過ごしてみたいと願っていました。いつの間にか、願いが叶っていました。一本の大きな木とともに。
書いた日:2012年12月19日 

あれから4年経って、今日、書いた日を記入しました。そして今も、この宇宙樹の庭で一緒にいてくれた人がとなりにいることの幸せを思っています。
書いた日:2016年2月22日 

「生命の樹(宇宙樹)」を知っていますか?

IMG_7360_R.JPG 思えばずっと、宇宙樹を求めて、私は「木」の世界へと導かれてきたように思います。
2003年、北欧神話の宇宙樹ユグドラシルは私が暗闇から抜け出すきっかけとなってくれました。
2005年、ウィーンで偶然出会った古代ケルトの聖なる樹は私に誰かのために"書く喜び"を教えてくれました。
2008年から続けていた、故郷ヒロシマの被爆樹をめぐる取材と撮影の旅は昨年、一冊の本にまとめることができました。
『被爆樹巡礼~原爆から蘇ったヒロシマの木と証言者の記憶』
2016年、被爆71年目から80年へと新たな取材を始めました。 

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、今の私には何ひとつできないことを痛感した出来事となりました。今、フクシマはOn goingの厳しい現実が続いています。原爆取材を通して、また、福島出身の人々との出会いを通して、できることを少しずつ、続けていきたいと思います。

そして今、美しい花々に誘われて、花と果実の神話の旅へ出かけたところです。
みなさまに報告することがたくさんあります。木のいのちの力、再生の力、人間の生きる力、愛する力。これからももっと増えていくでしょう。
「木」は、「花」は、私に何を現世でさせようとしているのか、いつかこの世を去る日にわかるのだと思います。 



戦後70年目の2015年7月出版
『被爆樹巡礼~原爆から蘇ったヒロシマの木と証言者の記憶』(実業之日本社刊)

※写真:花咲くボダイジュ(in ケルトの町ベナトキ,チェコ,2012年6月撮影) 


書いた日:2016年2月22日(月)

2016.1.6メルマガ「生命の樹World Treesシリーズ」

IMG_1656バリ島のガジュマル 候補1_R.jpg 「生命の樹」を知っていますか?
「大きな1本の木が世界を支えている」という樹木神話が世界各地にあります。生命の樹は、世界樹World Tree 、宇宙樹Cosmic Tree、Tree of Life などとも呼ばれ、宇宙の生成を木によって象徴しています。
遡れば、古代メソポタミア(シュメール文明)の時代から古代エジプト、古代インド、古代北欧など、多くの古代文化において、「生命の樹」にあたる木が存在しています。樹種は気候や風土によって様々です。代表的なものに、北欧神話に登場する世界樹ユグドラシルのトネリコ、お釈迦様が悟りを得たインドのボダイジュ、古代エジプトに壁画が残るイチジクの木......。
毎回1つの樹種を取り上げて、木の文化と歴史、神秘の物語世界へお連れします。
1年を通して「生命の樹」をたどっていくと、日本のご神木と海外の聖なる樹との共通点が見つかるかもしれないと、私自身、とても楽しみにしています。

 
 
【メルマガのお知らせ/毎月2回(6日、21日)配信中】
連載フォトエッセイ『foomii杉原梨江子の聖樹巡礼~巨樹が語る森の知恵』
今年2016年1月6日から「生命の樹World Treesシリーズ」を始めています。

『foomii杉原梨江子の聖樹巡礼~巨樹が語る森の知恵』生命の樹シリーズ 
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★写真:バリ島のガジュマル。ご神木として祀られ、街のあちこちに立っていました。
書いた日:2016年2月22日(月)

妖精が小さいとは限らない

ちびちゃんたちは、突然大きくなることがあります。

昨年の秋、急に大人になったのでびっくりしました。

女の子のちびちゃんは、私よりも背が高く、すらりとした腕と脚を持った、とても美しい女の人でした。私のベッドに腰かけて、髪をとかしていました。

ちびくんは前髪が少し額にかかったかっこいい男の人です。ちょっと妻夫木くんに似ています。

もう一人の男の子ちびたんはいつものように寝そべっていましたが、なにしろカラダが大きいので、じゃまになってしまいます。私が座るところを占領しないで!と何度言ったかわかりません。 あの、ちっちゃなちっちゃなちびちゃん、ちびくんたちはもういないのかしら?と思ったら泣けてきました。でも数日経つといつの間にか、大人のちびちゃんたちは元通りの小さな妖精に戻って、私のまわりをちょこちょこ歩き回っていました。

ちびくんは私の背中に登るのが好き、ちびたんは私の肩に座って、一緒に出かけます。

女の子のちびちゃんは部屋でお留守番。今は白い毛糸の帽子、白いふわふわの毛のブーツを履いて、おしゃれを楽しんでいます。一体、どこでそんな素敵な洋服を手に入れるのかしら?といつも不思議に思います。夏の間は、茶色いポッケがついた緑色のノースリーブ・ワンピースを着ていたのですから。

妖精が大きくなったり小さくなったりすることは、結構あることなのだと後で知りました。

アイルランドの詩人、イェイツが『ケルト妖精物語』(井村君江編訳・ちくま文庫)の中で、こんなことを言っています。

「妖精たちを小さいものとばかり思ってはいけない。何をしても気まぐれであるから、背丈すらも気分次第、自分の好きなように背丈や姿を変えるらしい」

書いた日:2009年1月12日(2016年3月7日UP)

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