2024年夏、一人の女性の方からメッセージをいただきました。あっちゃんの「木の記憶」です。
「蟹がくれたカヤの実が大きくなって」
両親の眠る 世田谷の菩提寺には大きな榧(カヤ)の木がある
樹齢400年以上と聞く
何でもその昔玉川が氾濫した際、2匹の蟹を助けた際に蟹がくれた榧の実が由来。
東京都の指定で保護されている
祖父が眠っていた関係から 法事のたびに菩提寺には子供のころから足を運び見上げていた
(よく来たね~)私には見上げるたびにそう言っているように思えたものだ
住職曰く 主のヘビがいるらしい(姿は見せない)
父が亡くなり やがて母も亡くなって納骨の日のこと
あいにくの雨であった
読経が終わり いざ 納骨というとき、風もないのに大きく枝が揺れ
一瞬だが雨が止んだ
あれは何だったのだろう
墓参りの際
見上げるたびに(元気でやっているか?)と言われている気がする
大地に根を張って生きなさいといっていた母を思い出す
これからも見守ってほしい木なのです
〈了〉
あっちゃんの「こころの木」は今もその地に立っています。会いたくなったら、会いに行ける木があることは、ときに心の支えになります。大きな木に語りかける時間、、、これからも大切になさってくださいね。
by R.Sugihara