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№16基町交番前のクスノキ in Hiroshima

被爆樹の中でいちばん背が高い木  
原爆の影響が肥大した根に見られます 
A-bomebed Camphor tree in HIROSHIMA

IMG_6749 (2)_R.JPG 【Scars of A-Bomebed Tree】
原爆からよみがえった木の多くが「被爆の傷あと」を残しています。今日は<爆心地と反対側の生育が旺盛な木> を紹介します。原爆の被害を直接受けなかった幹や枝、根は、爆心側より生長が旺盛で、肥大生長する傾向にあります。根がよく発達したり、新しい枝の発生も多いのが特ちょうです。

【木の特ちょう―根が大きく張っている】
被爆樹の中で最も背の高い木です。爆心地の反対側の根が盛り上がるように肥大しています。原爆投下の翌年の春、芽を出し、ぐんぐん生長して、今では20メートルを越す高さになっています。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
被爆クスノキは高層マンションのそばに立っています。被爆後、タンスの材料として伐採されようとしていた時、当時の市の担当者によって救われたと伝えられています。近くにある基町高等学校は原爆によって、生徒や教師369人が亡くなりました。1947年、現在の場所に移転されました。 【この木に会いに行こう!】 路面電車「紙屋町西」で下車、徒歩約20分。基町高層アパート群の前庭に立っています。相生橋を渡り、本川(旧太田川)沿いを歩いていくと、この木に会うまでに2本の被爆ヤナギを巡ることができます。fbページ・トップ写真「青少年センター西側のシダレヤナギ」と「こども文化科学館東側のシダレヤナギ」です。
※市営基町高層アパート:建築家・大高正人氏が設計。彼は前川国男氏の弟子で、その前川氏はル・コルビュジェの建築事務所に勤務していたことがあります。この高層アパートはル・コルビュジェの集合住宅ユニテ・ダビタシオンUnité d'Habitationに強く影響を受けているといわれています。2013年度、「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されました。

参考文献:論文『広島市における被爆樹木が爆心地との位置関係において示す樹形異常』著者:大脇なぎさ、鈴木雅和、堀口力(平成26年度日本造園学会善行大会研究発表論文集32)

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camphor tree/Moto₋machi Police Box
1,090m from the hypocenter
botanical name:Cinnamomum camphora
age:over 70 years old.
height:23m
surroundings:5m
address:20 Moto-machi Naka-ku, Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1090m from the hypocenter. This tree was going to be cut as materials of the chests, but it was saved by a man. Now,this tree is the tallest of all A-bomb trees. May,2015 Shooting ★Let's go to see this tree ! About 30minutes walk from the A-bomb Dome. There is this tree front of the Moto-machi apartment buildings. The buildings built in the 1970s. Otaka Masato (1923-2010) designed them. His teacher, Maekawa Kunio (1905-1986) was a student of Le Corbusier. So you can see strong influence of Le Corbusier on these apartment buildings.
IMG_4937_R.jpg