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鞍馬山の義経スギ cedar in Kyoto

スギの森に覆われた鞍馬山に登ったら  
天狗伝説とともに語られるご神木を目指して

s3 IMG_2666Yoshitsune Kurama (2).jpgDATA of TREE
▽樹齢:不明
▽樹高:不明
▽幹周り:不明
▽所在地:京都府京都市左京区鞍馬山 義経堂
▽会いに行くには:JR「貴船口」駅から西門に入り、鞍馬寺・奥の院魔王堂か ら徒歩約10分。義経堂の前に立っている。

京都、スギの森に覆われた鞍馬山で、ひときわ力強く天を目指す一本のスギ。 牛若丸(のちの源義経)が修行したと伝えられる地に堂々たる姿で立ち、義経 の御霊を守護する使命を全うしようとしているかのようだ。義経の師はカラス 天狗(鞍馬天狗)である。別名を僧正坊(そうじょうぼう)といい、その昔鞍 馬山の僧正が谷(そうじょうがだに)に住み、夜になると姿を現わして、剣術 を教えたと伝えられている。義経伝説についてはここで詳しくは書かないが、 兄・頼朝と対立し若くして死んだ後、義経の御霊は鞍馬山に戻り、護法魔王尊 の脇侍として仕えていると今も信じられ、義経堂に祀られている。小さな御堂 だが、そばに立つスギには並々ならぬパワーが感じられ、天狗が上のほうから 見下ろしているのではないか、と思わせるような霊気が漂っていた。
義経伝説とともに語られるスギの巨樹だが、古来、天狗とスギはご縁が深いら しい。鞍馬山には「魔王杉」と呼ばれるスギもあり、夜に天狗が腰かけるので 枝が光るという。残念ながら、私はこのスギを見つけることができなかった。 京都には「天狗杉」と名のつくスギも多いらしく、天狗が飛んで来て休むスギ があるというから、次の京旅行では探してみたい。