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鞍馬山の杉のオブジェ Cedar in Kyoto

朽ちてゆく大樹の魂が
もののけのような姿を作り出すのでしょうか

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霊力を感じる山......という印象が鞍馬山にはあります。凛として清浄な空気に満ち、魂が研ぎ澄まされていくような力強さを大地からも、杉の木立からも感じます。
とくに激しい気に打たれるのは山頂近くの木の根道。土が岩盤状で硬いため、根が大地の奥まで伸びず、むき出しのまま地上を這う山道が続くのです。〝鞍馬山は積極的に生き抜くための活力をご本尊からいただくための道場〟といわれるだけあって、歩く道にも厳しさを求められるのかもしれません。
根と根との間をぬって進むと大杉権現社です。樹齢一千年の杉が立っていますが、私の心に響いたのはオブジェのような杉の株。おそらく長く生きてきた大樹の命が終わって幹が折れ、大地に還る途中......。辺りは静けさが漂う広場、木に寄りかかり、木の力と一体となる瞑想時間を過ごしました。ここから山道を下ると貴船神社に到着します。力強い山の気に、徐々に潤いをおびた水の気が混ざってくる、自然の気が放つ変化を楽しむのもこの土地ならではの霊力です。

◎樹種/スギ(ヒノキ科)
◎樹齢/不明
◎樹高/不明
◎幹周り/不明
◎所在地/京都市左京区鞍馬本町1074 鞍馬山の大杉権現社内
(2011年8月現在)