2 被爆樹木・山王神社のクスノキ in ナガサキ(Aランク)
長崎原爆から蘇った「被爆樹木」のシンボル
山王神社のクスノキ
A-bomebed Camphor tree in NAGASAKI
▼爆心地からの距離:800メートル
▼クスノキ科・落葉高木
▼樹齢500〜600年
▼樹高:21m/17.6m. 幹周り:8m/6m
▼所在地:長崎市坂本2―6―56
▼Aランク
【木の特徴-大きなウロがある】
山王神社には2本のクスノキが立ち、夫婦楠として地元の人々に親しまれています。シンガーソングライター福山雅治さんの歌「クスノキ」のモデルとなった木です。宮司さんによると、「戦前はもっと大きくて、境内に広い影を作るほどだったんですよ」。
1945年8月9日11時2分、長崎市に原子爆弾投下。強烈な爆風と熱線によって、枝も葉も吹き飛び、幹は途中から折れて、黒焦げになりました。被爆直後の無惨な姿が白黒写真に残されています。焼け野原となった境内に立つ2本のクスノキは現在、同じ場所で大きく成長し、堂々たる姿で参拝客を迎えています。幹には大きなウロ(穴)や傷あとがあります。中程にある穴の中には石がゴロゴロと入っています。木のそばに設置された階段を上ると、ウロの中が見られるようになっていますので、のぞいてみてください。
【被爆を伝える 一本柱鳥居】
参道にある二の鳥居は、1本だけで立つ「一本柱鳥居」。爆心地側の左半分が吹き飛ばされたが、右側は残り、根元には折り鶴が捧げられています。この鳥居のことも、福山さんの歌に登場しますね。
【解説】Aランク:原爆の熱線、爆風及び放射線により破壊、または著しく影響を受け、原爆のすさまじさを感じさせる<こん跡>のあるもの、著しいこん跡は認められないが、当時の社会的状況をとくに強く示唆するもの。(「長崎市被爆建造物等の取り扱い基準」保存対象のランク付けの基準より抜粋)
【この木に会いに行こう!】
路面電車で浦上駅前で下車。徒歩10分。
≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camphor tree/The Sannou-Jinja Shrine 800m from the hypocenter
botanical name:Cinnamomum camphora
age: 500-600 years old
height:21m/17.6m.
surroundings:8m/6m
address:2―6―56 Sakamoto,Nagasaki city
The trees survived the atomic bombing of Nagasaki, about 800 m from the hypocenter. Two trees are standing in the Sannou-jinja shrine. June,2017 Shooting
★Let's go to see this tree !
15 minute walk from the Uragami station.