№6白神社平和大通りのエノキ in Hiroshima
白神社の目の前に立つ被爆エノキ
かつて幹回り3メートルの大樹でした
A-bomebed trees in HIROSHIMA
Do you know Atomic Bomb Trees?
"暗闇のときも、わたしはかすかな光を目指してのびてきたのだ"
◎爆心地からの距離:530m
◎所在地:広島市中区小町3 白神社前・平和大通りの愛宕池跡
◎ニレ科・落葉高木
◎学名:Celtis sinensis
◎樹齢:不明 樹高:12m 幹周り:?m
白神社の目の前に立つ被爆エノキ。宮司さんのお話によると、幹回り3メートルもあったそうです。『廣島士史社寺誌』には「榎樹は殊に目立ちて神域の荘厳を加えり」と記述されるほどの大樹でした。しかし、原爆によって、幹も枝葉も燃えてなくなりました。被爆後、切り株の二か所から芽を吹き返し、幹がぐんぐん伸びていきました。
【木の特ちょう―株立ち】
被爆樹木の特徴の1つ、「株立ち」がみられます。原爆が落とされたとき、爆心地から近い木は一瞬で地上部分が焼失しました。被爆後、幹や根元の残骸から芽を出し、成長した特徴を「株立ち」といいます。エノキは幹を失い、根元の二か所から芽を吹き返し、二本ずつの幹が大きく生長して、今の姿になりました。2015年5月撮影
【被爆を伝える】
被爆エノキが立っているのは、1601(慶長6)年に建立された国泰寺の境内、愛宕池の跡地。寺は全焼全壊し、己斐に移転しました。大きな岩がごろごろあり、岩の間をぬうように根を張っている木も。かつて、この辺りは海岸線に位置し、岩礁を利用して池が造られました。木々はすべて焼失しましたが、翌春に芽生えた、カキ(実もなる!)、クロガネモチ、センダンなどが今も元気に成長しています。
【この木に会いに行こう!】
平和記念資料館から徒歩約8分。
≪DATA of A-Bombed Trees≫
Chinese hackberry/The Peace Boulevard near Shirakamisha Shrine
530m from the hypocenter
botanical name:Celtis sinensis
age:about 400 years old
height:18 m
surroundings:? m
address:3 Ko-machi Naka-ku,Hiroshima city(10minute walk from the A-bomb Dome.)
The tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 530m from the hypocenter.
The Chinese hackberry is standing in the Atago pond. There are other A-bombed trees, including a kurogane holly, a persimmon, Chinaberry tree. May,2015 Shooting