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№7 広島城のユーカリ Eucalyptus in Hiroshima

何度倒れても芽を出す
不屈のユーカリ
The eucalyptus is standing in near the place from the hypocenter.
740m from the hypocenter

eucalyptus1.jpg eucalyptus2.jpg

eucalyptus3.jpg 爆心地から七四〇メートルのところで被爆したユーカリです。
炎から逃れるようにのたうつ枝、焼け焦げた跡が残るえぐれた幹。真っ直ぐに伸びていくはずのユーカリの悲惨な姿は木がどれほど苦しんだかを物語っています。
原爆が落ちた地には七五年間、草も木も生えないといわれていました。しかし翌年の春、灼かれ倒れた木々から芽が出て、人々の生きる希望になりました。
『はだしのゲン』シリーズの漫画家、中沢啓治氏がこの木をモデルに作品『ユーカリの木の下で』(汐文社刊)を書いています。被爆した過去を隠し続けた父と子のユーカリを巡る家族の物語。ぜひ読んでみてください。

私たちも何度倒れても、新しい芽を出すことができる、と信じられる「The Bombed Tree」です。

被爆樹巡礼 A-Bombed Trees
樹種:ユーカリ(フトモモ科)常緑高木
学名:Eucalyptus
爆心地からの距離:740メートル

◎樹齢:約100年
◎樹高:10メートル 
◎幹周り:2.75メートル
◎所在地:広島市中区基町21 広島城二の丸跡
◎会いに行くには:広島駅から路面電車で「紙屋町東」下車、徒歩15分(2008年8月撮影)
【ユーカリ】
シンボル「癒し」。常緑高木。オーストラリアでは聖なる樹。先住民族アボリジニは葉をキズ薬にしたり煎じて飲むなど、心身を癒す力を秘めた木としても崇拝しました。深く根を張り、水を吸い上げる性質を利用し、現代では砂漠の緑化にも役立っています。

DATA of A-Bombed Trees
tree species:Eucalyptus
botanical name:Eucalyptus
740m from the hypocenter
◎age:100 years old
◎height:10m
◎surroundings:2.75m
◎address:Hiroshima catsle ninomaru trace,Motomachi 21,Hiroshima city
◎In tram from Hiroshima Station, "Kamiyacho east" get off, 15-minute walk. (photographing date:Aug,2008)

The eucalyptus is standing in near the place from the hypocenter.The tree revives many times from the blazing heat of the atomic bomb and the typhoons. So when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future.
Comic artist of "BAEWFOOT GEN", Keiji Nakazawa write "Under the tree of the eucalyptus" to a model on this Tree.