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№6白神社平和大通りのエノキ in Hiroshima

白神社の目の前に立つ被爆エノキ
かつて幹回り3メートルの大樹でした
A-bomebed trees in HIROSHIMA

Enoki_StagoPond72_IMG_2847.jpg

Do you know Atomic Bomb Trees?
"暗闇のときも、わたしはかすかな光を目指してのびてきたのだ"

◎爆心地からの距離:530m
◎所在地:広島市中区小町3 白神社前・平和大通りの愛宕池跡
◎ニレ科・落葉高木 
◎学名:Celtis sinensis
◎樹齢:不明 樹高:12m 幹周り:?m

白神社の目の前に立つ被爆エノキ。宮司さんのお話によると、幹回り3メートルもあったそうです。『廣島士史社寺誌』には「榎樹は殊に目立ちて神域の荘厳を加えり」と記述されるほどの大樹でした。しかし、原爆によって、幹も枝葉も燃えてなくなりました。被爆後、切り株の二か所から芽を吹き返し、幹がぐんぐん伸びていきました。

【木の特ちょう―株立ち】
被爆樹木の特徴の1つ、「株立ち」がみられます。原爆が落とされたとき、爆心地から近い木は一瞬で地上部分が焼失しました。被爆後、幹や根元の残骸から芽を出し、成長した特徴を「株立ち」といいます。エノキは幹を失い、根元の二か所から芽を吹き返し、二本ずつの幹が大きく生長して、今の姿になりました。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
被爆エノキが立っているのは、1601(慶長6)年に建立された国泰寺の境内、愛宕池の跡地。寺は全焼全壊し、己斐に移転しました。大きな岩がごろごろあり、岩の間をぬうように根を張っている木も。かつて、この辺りは海岸線に位置し、岩礁を利用して池が造られました。木々はすべて焼失しましたが、翌春に芽生えた、カキ(実もなる!)、クロガネモチ、センダンなどが今も元気に成長しています。

【この木に会いに行こう!】
平和記念資料館から徒歩約8分。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Chinese hackberry/The Peace Boulevard near Shirakamisha Shrine 
530m from the hypocenter
botanical name:Celtis sinensis
age:about 400 years old
height:18 m
surroundings:? m
address:3 Ko-machi Naka-ku,Hiroshima city(10minute walk from the A-bomb Dome.)

The tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 530m from the hypocenter.
The Chinese hackberry is standing in the Atago pond. There are other A-bombed trees, including a kurogane holly, a persimmon, Chinaberry tree. May,2015 Shooting

№7 広島城のユーカリ Eucalyptus in Hiroshima

何度倒れても芽を出す
不屈のユーカリ
The eucalyptus is standing in near the place from the hypocenter.
740m from the hypocenter

eucalyptus1.jpg eucalyptus2.jpg

eucalyptus3.jpg 爆心地から七四〇メートルのところで被爆したユーカリです。
炎から逃れるようにのたうつ枝、焼け焦げた跡が残るえぐれた幹。真っ直ぐに伸びていくはずのユーカリの悲惨な姿は木がどれほど苦しんだかを物語っています。
原爆が落ちた地には七五年間、草も木も生えないといわれていました。しかし翌年の春、灼かれ倒れた木々から芽が出て、人々の生きる希望になりました。
『はだしのゲン』シリーズの漫画家、中沢啓治氏がこの木をモデルに作品『ユーカリの木の下で』(汐文社刊)を書いています。被爆した過去を隠し続けた父と子のユーカリを巡る家族の物語。ぜひ読んでみてください。

私たちも何度倒れても、新しい芽を出すことができる、と信じられる「The Bombed Tree」です。

被爆樹巡礼 A-Bombed Trees
樹種:ユーカリ(フトモモ科)常緑高木
学名:Eucalyptus
爆心地からの距離:740メートル

◎樹齢:約100年
◎樹高:10メートル 
◎幹周り:2.75メートル
◎所在地:広島市中区基町21 広島城二の丸跡
◎会いに行くには:広島駅から路面電車で「紙屋町東」下車、徒歩15分(2008年8月撮影)
【ユーカリ】
シンボル「癒し」。常緑高木。オーストラリアでは聖なる樹。先住民族アボリジニは葉をキズ薬にしたり煎じて飲むなど、心身を癒す力を秘めた木としても崇拝しました。深く根を張り、水を吸い上げる性質を利用し、現代では砂漠の緑化にも役立っています。

DATA of A-Bombed Trees
tree species:Eucalyptus
botanical name:Eucalyptus
740m from the hypocenter
◎age:100 years old
◎height:10m
◎surroundings:2.75m
◎address:Hiroshima catsle ninomaru trace,Motomachi 21,Hiroshima city
◎In tram from Hiroshima Station, "Kamiyacho east" get off, 15-minute walk. (photographing date:Aug,2008)

The eucalyptus is standing in near the place from the hypocenter.The tree revives many times from the blazing heat of the atomic bomb and the typhoons. So when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future.
Comic artist of "BAEWFOOT GEN", Keiji Nakazawa write "Under the tree of the eucalyptus" to a model on this Tree.

№7 広島城のマルバヤナギ Willow in Hiroshima catsle

幹の中が空洞になっても、しっかりと立つヤナギの木
The inside of the stem of this willow became cavity by the atomic bombed.
740m from the hypocenter

sricho1,08.8.2 331maruhayanagi1.jpgsricho1,08.8.2 340maruhayanagi2.jpg

被爆樹巡礼 A-Bombed Trees
樹種:ヤナギ(ヤナギ科)落葉高木
学名:Salix chaenomeloides
爆心地からの距離:740メートル
◎樹齢:不明
◎樹高:5.5メートル 
◎幹周り:3.4メートル
◎所在地:広島県中区基町21 広島城二の丸跡
◎会いに行くには:広島駅から路面電車に乗り、「紙屋町東」下車、徒歩15分
(2008年8月撮影)

広島城の二の丸跡、お堀のそばに立っているマルバヤナギ。細長い葉をしたシダレヤナギと違い、葉が丸いことからこの名前がつけられています。原爆投下後、幹の中が燃え尽きたのか、樹皮だけを残し、内側は空洞になりました。樹木医によって治療が施され、現在まで元気に育っています。このヤナギ、根は平地に張っているのだが、幹を傾け、枝の一部をお堀の石塀から身をのり出さんばかりにしています。その姿を見ていると、想像を絶するほどの熱い熱線を浴び、どれほど水を欲したか、どれほど喉が渇いたことでしょうか? 葉の色が暗いせいか、このマルバヤナギは他の被爆樹に比べても、悲しみをずっしりと背負い続けているように見えます。孤独に立つ木の心が伝わってきて、切なくなるのは私だけでしょうか。訪れた夏、赤い小さな芽が出ていたことが救いでした。木々の芽吹きによって、ほんの小さな一歩でも未来の希望を感じた、当時の人々を思いました。

DATA of A-Bombed Trees
tree species:willow
botanical name:Salix chaenomeloides
740m from the hypocenter
◎age:? years old
◎height:5.5m
◎surroundings:3.4m
◎address:Hiroshima catsle ninomaru trace,Motomachi 21,Hiroshima city
◎In tram from Hiroshima Station, "Kamiyacho east" get off, 15-minute walk.
(photographing date:Aug,2008)

This willow is standing in very close from the hypocenter.Because Hiroshima was burned by the atomic bomb,the inside of the stem of willow became cavity.And yet the tree is standing steadily on the same place.70 years ago, it had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 75 years".So when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future.
sricho1,08.8.2 337maruhayanagi3.jpg

№10 本きょう寺のボタン in 広島

被爆後、1本だけ生き残ったボタンが芽吹き、 
初夏、大輪の花を次々と咲かせています 
A-bomebed Bohdi tree in HIROSHIMA

IMG_2066◎_R.JPG 【被爆樹 花めぐり】
The flowers in the atomic bomb-scorched earth. Let us go to see the Atomic Bombed flowers!

▼爆心地からの距離:890m/広島市中区大手町3-13-11
▼ボタン科・落葉小高木
▼樹齢70年以上 樹高:1m 株立ち
▼開花時期:4月中旬~5月初旬(年によって異なる)

【木の特ちょう―大輪の花】
原爆から蘇った木の中には、こんなにあでやかな花もあります。お寺の境内で被爆し、地上に出ていた部分はすべて焼けました。一時は枯れたと思われていましたが、一本だけ生き残ったボタンが命を吹き返しました。その芽を苗木に育て、株分けされて、境内の数か所に移植されています。今では毎年初夏、ピンク色の花を咲かせます。(被爆70年目の2015年5月撮影)

【被爆を伝える】
爆心地から近いこの辺り一帯は焼け野原、がれきの山と化し、本堂などの建物は焼失しました。今、このお寺には当時の記憶のある人はもういらっしゃらないそうですが、被爆後にこのボタンを大切に育てていらしたご家族の意志を継ぎ、若い人たちがボタンを守っています。

【この木に会いに行こう!】
広島平和記念資料館から徒歩約10分。お寺の駐車場の脇に咲いています。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Tree poeney/Honkyo-ji temple 
890m from the hypocenter
botanical name:Peonia suffruticosa
age:about 70 years old
height:1m
address:3-13-11 Oote-machi Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 890m from the hypocenter.

★Let's go to see this tree !
10minute walk from the Hiroshima Peace memorial Museum. There is this peonies in Honkyo-ji temple. The flowers blooms in May.

№11広島城跡のクロガネモチ in Hiroshima

広島大本営跡で生きのびた3本 
秋には真っ赤な実をつける美しい木です 
A-bombed Kurogane-holly in HIROSHIMA

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▼爆心地からの距離:910m
▼所在地:広島市中区基町21 広島城跡
▼モチノキ科・常緑高木 
▼樹齢100年以上 
▼樹高:10メートル/幹周り:2.75メートル
 樹高:6メートル/幹周り:1.85メートル
 樹高:8メートル/幹周り:1.6メートル

【木の特ちょう―幹にコブがある】
優しいベージュ色の樹皮に苔むした緑が美しい被爆樹木。幹には乳房のようなこぶがあり、原爆により枝が折れた傷痕が盛り上がったものとされています。秋には真っ赤な実をつけて、とても美しい木です。2015年4月撮影 IMG_3889.jpg


【被爆を伝える】
広島大本営は1894(明治27)年、日清戦争の作戦指揮のため設置された後、戦前は国の史跡(旧史跡)として一般公開されていました。建物は洋風建築の木造二階建てで、その前庭にある車回しの植え込みにクロガネモチが数本植えられていたと伝えられています。原爆によって、大本営の建物は全壊し、今も台座が残るだけとなっています。しかし、そのすぐそばで、被爆を乗り越え、新しい芽を出したクロガネモチが根を張り、生き生きと緑を輝かせています。

【この木に会いに行こう!】
広島電鉄「紙屋町西」で下車、徒歩約15分。広島城二の丸跡の「被爆ユーカリ」と「被爆マルバヤナギ」の前を過ぎ、広島城跡への石段を上った先、礫石だけとなった広島大本営跡に3本のクロガネモチが並んでいます。

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Yoshino cherry/The Hiroshima City Hall 
1,050m from the hypocenter
botanical name:Cerasus x yedoensis 'Somei-yoshino'
Age:over 70 years old
height:? m
Surroundings:? m
Address:1-6-24 Kokutaiji-cho Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 910m from the hypocenter.

Kurogane.hollynomi.jpgIMG_3872_2◎.jpg
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