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№12金龍寺のクロガネモチ in Hiroshima

不死身の木と親しまれる夫婦被爆樹
長寿の願いをかなえる木として、人々に親しまれています
A-bomebed Kurogane hollys in HIROSHIMA

2 IMG_5457 Kinryuji-Kuroganemochi  All(1)_R.jpg 【Do you know Atomic Bomb Trees?】

▼爆心地からの距離:940m/広島市中区小町9-37
▼モクセイ科・常緑高木
▼樹齢約200年 樹高:5m 幹周り:2m

【木の特ちょう―株立ち】
<株立ち>とは、根元から幹(みき)が何本にも分かれて伸びる特ちょうのことです。このクロガネモチは爆心地から近く、原爆によって、幹や枝など地上部がほとんど消失しました。かろうじて残った根元から芽吹いたため、何本もの新芽が伸びたと考えられています。静かな庭園の中に立つ夫婦被爆樹。左が雌木(めぎ)で、右が雄木(おぎ)。枝葉も幹も失った木は翌年の春、芽を吹き返しました。2015年4月撮影


【被爆を伝える】
金龍寺は1632(寛永9)年、開山した禅寺。原爆投下後、山門、鐘楼、寺宝、記録など一切が消失しました。現在の建物は2000(平成12)年に再々建されたものです。

【この木に会いに行こう!】
路面電車「中電前」で下車、徒歩8分。木のちょうど裏手にまわると、根の切り口が銅製のフタでかぶせてあります。そのフタを手のひらでなでながら、長寿・厄除けを祈願すると願いが叶うと、参拝者の中から自然に広がっていきました。木の名前にちなみ、金運を祈る人もいるとか...。


≪DATA of A-Bombed Trees≫
Kurogane holly /Kinryji temple
940m from the hypocenter
botanical name:Ilex rotunda
age:about 200 years old
height:5 m
surroundings:2m
address:9-37 Ko-machi Naka-ku,Hiroshima city

Two Kurogane hollies survived the atomic bombing of Hiroshima, about 940m from the hypocenter. The trees were burned by the atomic bombing, but a tree survived. There is this tree in Kinryuji-temple. The temple was established in 1632, but all was lost by the atomic bomb.. It was rebuilt in concrete. It was the anniversary year of the foundation 370 years of the temple . Apr,2015 Shooting

★Let's go to see this tree !
10minute walk from the A-bomb Dome. Touching the root of this tree, people are saying that wish come true
3 IMG_5479Kinryuji-Kuroganemochi_R.JPG 木の裏手にまわると、根の切り口に銅製のフタがつけてあります。そこをなでると、長寿の願いが叶うといわれています。

№13 市営住宅の中に立つクスノキ Camphor in Hiroshima

生きる希望を託す、再生の樹
This camphor tree is standing in the residential area.
1,010m from the hypocenter

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被爆樹巡礼 A-Bombed Trees
樹種:クスノキ(クスノキ科)落葉高木
学名:Cinnamomum camphora
爆心地からの距離:1,010メートル
◎樹齢:不明
◎樹高:12メートル 
◎幹周り:4.7メートル
◎所在地:広島県中区基町16 市営住宅南西側駐車場
◎会いに行くには:原爆ドームから徒歩5分(2008年8月撮影)

太田川が流れる河原のそば、住宅街の中に立つクスノキ。この木がかつて、枯れ木同然となったことを想像するのは難しい。しかし、1945年8月6日、朝8時15分、原爆投下。爆心地から約1キロの住宅地の中に立っていたクスノキは瞬時に焼かれ、幹は根元近くまでを失い、黒焦げの無残な姿となった。表面温度摂氏約3000~4000度の熱線と放射能が地上を襲ったのだ。そのとき、人は......。

DATA of A-Bombed Trees
tree species:Camphor
botanical name:Cinnamomum camphora
1,010m from the hypocenter

◎age:? years old
◎height:12m
◎surroundings:4.7m
◎address:Motomachi 16,Hiroshima city/1010m from the hypocenter
◎20minute walk from the A-bomb Dome. (photographing date:Aug,2008)

Near the Oota River , this camphor tree is standing in the residential area. I can not think that this tree was in the atomic bomb. At 8:15 a.m, August 6,1945,This Camphor was burned by the blazing heat of the atomic bomb.So this sight rekindled courage and hope in many who were close to despair.


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№14 広島市役所のサクラ in Hiroshima

ヒロシマの人々に愛されている、被爆桜(ひばくざくら)  
寿命60年を越えて、毎春、花を咲かせます 
A-bomebed Yoshino cherry in HIROSHIMA

IMG_1259Hibaku-sakura_R.jpg【あ、芽が出てる!】
Tiny green buds growing out of burnt trees!

▼爆心地からの距離:1,050m/広島市中区国泰寺町1-6-24
▼バラ科・落葉高木 
▼樹齢70年以上 樹高:不明 幹周り:不明

【木の特ちょう―寿命より長く生きている】
春の象徴のように咲くこの花は「被爆桜」。原爆投下、翌年の春、3本が芽吹きました。一般に、ソメイヨシノの寿命は60年といわれています。だから、このサクラは戦後70年を生き延びて、さらに寿命よりも長く生きていることになります。2015年4月撮影

【被爆を伝える】
焼け野原に咲いたサクラの花は、復興に力を尽くしていた職員さんたちを無言で励ましました。

【この木に会いに行こう!】
広島市役所の庭園内、本庁舎入口を背にして、右手に2本、左手に1本が立っています。平和記念資料館から徒歩10分。


≪DATA of A-Bombed Trees≫
Yoshino cherry/The Hiroshima City Hall 
1,050m from the hypocenter
botanical name:Cerasus x yedoensis 'Somei-yoshino'
Age:over 70 years old
height:? m
Surroundings:? m
Address:1-6-24 Kokutaiji-cho Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1050m from the hypocenter.
  This cherry tree is called "Hibaku-Zakura (Atomic bombed cherry) ". Located in front of the city hall of Hiroshima. There are three A-bombed cherry trees--2 on the north and 1 on the south sides. Yoshino cherry of life is said to be 60 years. After the war 70 years, it is alive. Trees are living a long life. Apr,2015 Shooting

★Let's go to see this tree !
20minute walk from the A-bomb Dome. There are 3 trees front of The Hiroshima City Hall.


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№15 善正寺のサルスベリ in Hiroshima

ヒロシマの街に咲いた、いのちの輝き
今も暑い夏、ピンク色の花を長く咲かせます
A-bomebed crape myrtle in HIROSHIMA

IMG_8223_R.JPG 【被爆樹 花めぐり】 
The flowers in the atomic bomb-scorched earth. Let us go to see the Atomic Bombed flowers!

▼爆心地からの距離:1,100/広島市中区寺町3-11
▼ミソハギ科・落葉小高木 
▼樹齢80~90年 樹高:4.8m 幹周り:0.62m

【木の特ちょう―幹にウロがある】
夏、濃いピンク色の花を咲かせるサルスベリ。花期が長く、約100日間も咲き続けることから、漢名「百日紅」と名づけられています。この美しい花が黒焦げの廃墟と化したヒロシマの街に咲いたとき、、どれほど力強く、輝きに満ちて、目に映ったことでしょうか。花のいのちの色は、人々に生きる力と希望をもたらしたと伝えられています。サルスベリは境内西側で被爆、1992(平成4)年、本堂の改築に伴い、現在の場所に移植されました。幹にはウロがあり、斜めに傾く姿が痛々しいですが、老木のため、徐々に傾いていったそうです。2016年8月撮影

【被爆を伝える】
原爆によって、当時の住職を失い、伽藍は全焼壊滅、御門徒の人々も四散して、寺は存亡の危機を迎えました。しかし、戦後、皆で復興に力を注ぎ、本堂や庫裡などの再建を遂げたそうです。ご住職の中山さんによると、一時、この木は枯れかかったことあるそうです。「だんだん弱り、もうだめかと思った年もあり、絵に残しておこうと、画家の入野忠芳先生に描いていただきました。しかし、その翌年の春には芽を出し、ほっと安心しました。今も毎年、夏になると、鮮やかなピンク色の花を咲かせてくれますよ」。

【この木に会いに行こう!】
原爆ドームから徒歩20~30分。広島電鉄電車「別院前」駅で下車、徒歩3分

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Crape myrtle/Zenseiji-temple 
1,100m from the hypocenter
botanical name:Lagerstroemia indica
age:80~90 years old
height:4.8m
surroundings:0.62m
address:3-11 Tera-machi Naka-ku,Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1,100m from the hypocenter.  But every years,the crape myrtle blooms in summer. Aug,2016 shooting.

★Let's go to see this tree !
20-30minutes walk from the A-bomb Dome. There is this tree in the Zenseiji-temple.

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№16基町交番前のクスノキ in Hiroshima

被爆樹の中でいちばん背が高い木  
原爆の影響が肥大した根に見られます 
A-bomebed Camphor tree in HIROSHIMA

IMG_6749 (2)_R.JPG 【Scars of A-Bomebed Tree】
原爆からよみがえった木の多くが「被爆の傷あと」を残しています。今日は<爆心地と反対側の生育が旺盛な木> を紹介します。原爆の被害を直接受けなかった幹や枝、根は、爆心側より生長が旺盛で、肥大生長する傾向にあります。根がよく発達したり、新しい枝の発生も多いのが特ちょうです。

【木の特ちょう―根が大きく張っている】
被爆樹の中で最も背の高い木です。爆心地の反対側の根が盛り上がるように肥大しています。原爆投下の翌年の春、芽を出し、ぐんぐん生長して、今では20メートルを越す高さになっています。2015年5月撮影

【被爆を伝える】
被爆クスノキは高層マンションのそばに立っています。被爆後、タンスの材料として伐採されようとしていた時、当時の市の担当者によって救われたと伝えられています。近くにある基町高等学校は原爆によって、生徒や教師369人が亡くなりました。1947年、現在の場所に移転されました。 【この木に会いに行こう!】 路面電車「紙屋町西」で下車、徒歩約20分。基町高層アパート群の前庭に立っています。相生橋を渡り、本川(旧太田川)沿いを歩いていくと、この木に会うまでに2本の被爆ヤナギを巡ることができます。fbページ・トップ写真「青少年センター西側のシダレヤナギ」と「こども文化科学館東側のシダレヤナギ」です。
※市営基町高層アパート:建築家・大高正人氏が設計。彼は前川国男氏の弟子で、その前川氏はル・コルビュジェの建築事務所に勤務していたことがあります。この高層アパートはル・コルビュジェの集合住宅ユニテ・ダビタシオンUnité d'Habitationに強く影響を受けているといわれています。2013年度、「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されました。

参考文献:論文『広島市における被爆樹木が爆心地との位置関係において示す樹形異常』著者:大脇なぎさ、鈴木雅和、堀口力(平成26年度日本造園学会善行大会研究発表論文集32)

≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camphor tree/Moto₋machi Police Box
1,090m from the hypocenter
botanical name:Cinnamomum camphora
age:over 70 years old.
height:23m
surroundings:5m
address:20 Moto-machi Naka-ku, Hiroshima city

This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1090m from the hypocenter. This tree was going to be cut as materials of the chests, but it was saved by a man. Now,this tree is the tallest of all A-bomb trees. May,2015 Shooting ★Let's go to see this tree ! About 30minutes walk from the A-bomb Dome. There is this tree front of the Moto-machi apartment buildings. The buildings built in the 1970s. Otaka Masato (1923-2010) designed them. His teacher, Maekawa Kunio (1905-1986) was a student of Le Corbusier. So you can see strong influence of Le Corbusier on these apartment buildings.
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