№57 1号街区公園のクスノキ in 広島
まんまるい樹冠がかわいいクスノキ
被爆した場所で今も立ち続けています
A-bombed Camphor tree in HIROSHIMA
▼爆心地からの距離:2040m
▼所在地:広島市東区二葉の里3-2
▼クスノキ科・落葉高木
▼樹齢70年以上
▼樹高:10m/幹周り:2.1m
【木の特ちょう―被爆した場所で生き続ける木】
まんまるい樹冠がかわいいクスノキは、「二葉の里歴史の散歩道」にあります。広島駅から徒歩10分ほど。高台にある広島東照宮を見下ろす、小さな公園の中に立っています。被爆した時と同じ場所で立ち続けているクスノキです。幹は細いですが、丸い樹冠は青々と繁り、被爆の傷もありません。言われなければ被爆樹木とは気づかないでしょう。2014(平成26)年に登録された被爆樹木です。2015年5月撮影
【被爆を伝える】
この辺りは当時、東練兵場でした。原爆投下後、多くの人が爆心地のほうから避難してきました。被爆した人々の救護所になったと伝えられています。
【この木に会いに行こう!】
広島駅から徒歩〇分。広島駅から縮景園のイチョウやクロマツをスタートに、二葉の里地区にある明星院のイチョウ、鶴羽根神社のクロマツを通って、このクスノキへと散歩しながら、被爆樹めぐりを。
≪DATA of A-Bombed Trees≫
Camphor tree/The 1 gougai-ku Park
2040m from the hypocenter
botanical name:Cinnamomum camphora
age:about 70 years old
height:10 m
surroundings:2.1m
address:3-2 FutabanosatoHigashi-ku,Hiroshima city
This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2040m from the hypocenter.
At 8:15 a.m, August 6,1945,Hiroshima was burned by the blazing heat of the atomic bomb. It had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 70 years", so when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future. It is alive!
★Let's go to see this tree !
10minute walk from the Hiroshima station.
№58 本川小学校のアラカシ in 広島
爆心地から最も近い小学校の校庭に
民家から移植されました
A-bombed Ring-cup oak in HIROSHIMA
▼爆心地からの距離:2,180m
▼所在地:広島市中区本川町1-5-39
▼ブナ科・常緑高木
▼樹齢73年以上
▼樹高:4.5m/幹周り:0.7m
【木の特ちょう―被爆した民家から別の場所へ移植】
アラカシはブナ科の常緑広葉樹です。高さ15メートルにも達する樹種で、普通、秋にはドングリの実がなります。このアラカシも戦前は実がなったそうですが、今は実りません。
民家の庭から本川小学校の校庭内に移植されたアラカシです。木にとって、移植は過酷なこと。当時、「移植は無理じゃ。木は生きられん」と言う人もいましたが、樹木医Mさん、所有者Hさんが移植までの準備をしっかりと行い、校庭内に移植した後は、先生や子どもたちも一緒に、大地に根づくことを願いました。そして、アラカシは根づき、新芽を出すまでに元気を回復したのです。人間の思いに応えるように根づいたアラカシは今も青々と繁り、春には新しい芽を出しています。2015年5月撮影
※広島市登録「被爆樹木」には禿翁寺(とくおうじ)の境内を囲む生垣にもアラカシ8本があります。
【被爆を伝える―本川小学校】
爆心地から最も近い場所に立つ本川小学校。先生と生徒400人のうち、先生1人、生徒1人だけが助かりました。外壁が残った校舎の一部と地下室は現在、平和資料館として保存され、被爆資料が展示されています。
【この木に会いに行こう!】
原爆ドームから徒歩10分。本川(旧太田川)を挟んで向かい側、本川小学校の校庭内にある<平和の庭>に立っています。※被爆樹木の見学は本川小学校まで事前ご連絡ください。
≪DATA of A-Bombed Trees≫
Ring-cup oak/The Honkawa Elementary School
2,180 from the hypocenter
botanical name:Quercus glauca
age:Over 73 years old
height:4.5m
surroundings: 0.7m
address:1-5-39 Honkawa-cho Naka-ku,Hiroshima city
This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 2,180m from the hypocenter.
At 8:15 a.m, August 6,1945,Hiroshima was burned by the blazing heat of the atomic bomb. It had been rumored that"nothing will grow in Hiroshima for 70 years", so when people saw new buds sprouting,they were encouraged and were able to have hope for their future. It is alive!
★Let's go to see this tree !
10minute walk from the A-bomb Dome. There is this tree in The Honkawa Elementary School. There is other A-bombed trees, including a tree of heaven(Ailanthus altissima).
長崎「被爆樹巡礼A-Bombed Trees」アーカイブ
原爆から蘇ったナガサキの木
「被爆樹」の情報はこちらでご覧いただけます
Atomic Bombed Trees in NAGASAKI
(1)facebookページ 「A-Bombed Trees in Nagasaki」
▼被爆樹の特ちょう
(ヤケド、ウロ、亀裂などの傷あと)
▼原爆を知る情報(文学、映画、ニュースなど)
【➡ こちらをご覧ください】
(2)オフィシャル・サイト「聖樹巡礼-日本のご神木巡礼(長崎)」
長崎市市登録「被爆樹木」を掲載しています。
【➡ こちらをご覧ください】
※写真:山王神社のクスノキ
広島「被爆樹巡礼A-Bombed Trees」アーカイブ
原爆から蘇ったヒロシマの木
「被爆樹」の情報はこちらでご覧いただけます
Atomic Bombed Trees in HIROSHIMA
(1)facebookページ「A-Bombed Trees in Hiroshima」
▼被爆樹の特ちょう
(ヤケド、ウロ、亀裂などの傷あと)
▼あ、芽が出とる!この新芽は何の木?
▼木の顔をさがしてetc
▼原爆を知る情報(文学、映画、ニュースなど)
【こちらをご覧ください➡facebookページ】
(2)オフィシャル・サイト「聖樹巡礼-日本のご神木巡礼(広島)」
広島市登録「被爆樹木」を爆心地から近い順に掲載していきます。
【こちらをご覧ください➡本サイト】
※写真:広島城のマルバヤナギ
2016facebookページ「被爆樹巡礼A-Bombed Trees in Hiroshima」を始めました
【facebookページのお知らせ】被爆樹を知っていますか?
Do you know Atomic Bombed Trees?
「原爆から蘇ったヒロシマの木―被爆樹(ひばくじゅ)」について、文筆家・杉原梨江子が情報発信するfacebookページ。
被爆樹の情報はこちらでもご覧いただけます。「いいね!」お願いします。
「被爆樹巡礼A-Bombed Trees in Hiroshima」
1945年(昭和20)年8月6日8時15分、原子爆弾が投下されました。「70(75)年間、草木も生えない」といわれたヒロシマの街で、再び芽を吹き返し、今も生き続けている木々があります。イチョウ、クスノキ、サクラ、ツバキ、アオギリ......。焼け野原に芽吹いた、小さな緑。多くの人が生きる力と希望を見い出しました。
爆心地から約2キロ以内で被爆し、現存する約170本を、広島市は「被爆樹木」として登録しています。私は、2008年からその1本1本を訪ね歩いて写真を撮影し、被爆の記憶のある人や、木を守っている人々に話を聴き、戦後70年目の2015年、1冊の本『被爆樹巡礼~原爆から蘇ったヒロシマの木と証言者の記憶』(実業之日本社)にまとめました。
このfacebookページでは、原爆の傷痕を残す木々の特徴と、木のそばで生きてこられた方々の被爆証言を紹介するとともに、原爆と平和についての情報を伝えていきます。
もの言わぬ木の中に、戦争の記憶が、家族の歴史が、人々の暮らしが刻まれています。
木々たちの無言の証言に、耳を傾けてみてください。
Do you know Atomic Bombed Trees?
At 8:15 a.m., August 6,1945, the atomic bomb was dropped on Hiroshima. Since it had been rumored that "nothing will grow in Hiroshima for the next 75 years", when people saw new buds sprouting, they were encouraged and were able to find hope for their future. "They are alive! We can also continue to live in Hiroshima! ". About 170 trees have been registered as "Atomic Bombed Trees" by the City of Hiroshima. These trees that grew about 2 kilometers from the hypocenter were burned by the atomic bomb but survived and sprouted new leaves. Photos of about 170 trees will be displayed at the facebook page..Photographs & Text : RIEKO SUGIHARA Born in Hiroshima, Japan. Essayist, poet. tree@rieko-sugihara.com
Photo:Yoshino Cherry(Hibaku-sakura)in Hiroshima City Hall
This tree survived the atomic bombing of Hiroshima, about 1050m from the hypocenter.
広島市役所のソメイヨシノ 樹齢70年以上 爆心地からの距離1150メートル(被爆後、移植)